2011年3月5日土曜日

Rn放散装置「ミューリアクター」をカミオカンデに納品①

2011年2月初旬、当社はスーパーカミオカンデ東大宇宙線研究所にRn(ラドン)放散装置「ミューリアクター」を納入した。岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山地下に設置されているニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ(SK)」に使用される。超純水中に含有しているRnを純エアー(ラドンフリーエアー)で放散(脱気)する工程に使用される。高性能静止型流体混合器「ミューミキサー」○Rを内蔵した「ミューリアクター」の上部から観測装置(SKタンク)内の超純水を供給し、下部から純エアーを供給して、ミューミキサー内で気液混合されて、超純水中のRnはラドンガスとして放散(脱気)され、Rn計測装置に供給される。気液混合接触を高効率で行うことにより、超純水中に含有している超低濃度(0.8mBq/m3=1.44×10-16mg/ℓ)のRnをほぼ気液平衡状態で放散することが可能である。ミューリアクターの気液混合部の寸法は外径34mm,長さ600mm,超純水60~120ℓ/hを放散処理できる。ミューリアクターの性能は、ほぼ100%気液平衡値で超純水中のRnを放散でき、液質量速度は1.4×105Kg/m2・h,ガス質量速度は2.4×102Kg/m2・h、塔効率は20~25%である。ミューリアクターのこれまでの実績は、ニュートリノの観測装置「カムランド」の液体シンチレーターに用いられている純油中のRn,Krの真空脱気装置にも採用されている。バックグランドを下げて検出感度を向上させるために、装置内の純油に存在しているRn,Krなどの放射性希ガスを脱気して純油の純化工程に使用されている。

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