2011年3月7日月曜日

Rn放散装置「ミューリアクター」をカミオカンデに納品②

「ミューリアクター」は、海洋地球研究船「みらい」に搭載されて、北極海の海水中のRn連続測定にも貢献している。特に、荒れ狂う海洋での連続測定を可能にした理由は、ミューリアクター(Rn放散装置)は30°傾斜しても螺旋状の180°捻りの羽根体の働きにより、気液混合が十分に発揮されて、放散機能を失わなかったことである。
岐阜大学総合情報メデイアセンター田阪茂樹教授と、東京大学宇宙線研究所・関谷洋之助教は、ミューリアクターを利用してSK純水中のRn連続測定が可能な放散装置を製作して、純水中の超低濃度のRnガスを、ほぼ100%気液平衡値で放散できることを確認した。当社としては、今後の環境技術革新への応用として、燃焼排ガス中のCO2ガスのアミン系吸収液によるCO2回収・貯蔵技術(CCS),特に吸収・放散(再生)工程への利用を考えている。

2011年3月6日日曜日

Rn放散装置「ミューリアクター」

こちらが、スーパーカミオカンデ東大宇宙線研究所に納品したミューリアクターになります。
写真をクリックすると、拡大します。

2011年3月5日土曜日

Rn放散装置「ミューリアクター」をカミオカンデに納品①

2011年2月初旬、当社はスーパーカミオカンデ東大宇宙線研究所にRn(ラドン)放散装置「ミューリアクター」を納入した。岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山地下に設置されているニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ(SK)」に使用される。超純水中に含有しているRnを純エアー(ラドンフリーエアー)で放散(脱気)する工程に使用される。高性能静止型流体混合器「ミューミキサー」○Rを内蔵した「ミューリアクター」の上部から観測装置(SKタンク)内の超純水を供給し、下部から純エアーを供給して、ミューミキサー内で気液混合されて、超純水中のRnはラドンガスとして放散(脱気)され、Rn計測装置に供給される。気液混合接触を高効率で行うことにより、超純水中に含有している超低濃度(0.8mBq/m3=1.44×10-16mg/ℓ)のRnをほぼ気液平衡状態で放散することが可能である。ミューリアクターの気液混合部の寸法は外径34mm,長さ600mm,超純水60~120ℓ/hを放散処理できる。ミューリアクターの性能は、ほぼ100%気液平衡値で超純水中のRnを放散でき、液質量速度は1.4×105Kg/m2・h,ガス質量速度は2.4×102Kg/m2・h、塔効率は20~25%である。ミューリアクターのこれまでの実績は、ニュートリノの観測装置「カムランド」の液体シンチレーターに用いられている純油中のRn,Krの真空脱気装置にも採用されている。バックグランドを下げて検出感度を向上させるために、装置内の純油に存在しているRn,Krなどの放射性希ガスを脱気して純油の純化工程に使用されている。

2011年3月2日水曜日

INCHEM TOKYO2011に出展決定!

2011年11月16日(水)~18日(金)東京ビッグサイト(東京国際展示場)東ホールにて、INCHEM TOKYO2011が開催されます。ミューカンパニーでは早々にプラントショ―部門に参加を決定しました。従来の排ガス処理装置(ミュースクラバー)、排水処理装置(ミューリアクター)に加え新製品のマイクロバブル発生装置(ミューグリーンリアクター)等などを展示。ご来場いただく多くの皆様に弊社製品を広くわかりやすく知って戴けるよう企画しております。